移住の先輩女子①  海女と宿の女将の半漁半宿。自分で捕った海の幸でもてなす“海女おかみ”をご紹介

長崎県への移住には興味があるけど、いったいどんな暮らしが送れるのかしら? どんな仕事があるのかしら? そんな興味を持つ女性に向けて、移住生活やキャリアプランのヒントにしていただける、ステキな移住の先輩女性たちをご紹介します。

先輩たちの暮らしぶりは、一人ひとりの個性や、やりたい仕事、住む地域によってさまざまですが、共通しているのは、豊かな自然の中で人の温かさを感じながら、地域に必要とされるような仕事を実現していること。それぞれが自分らしい仕事を創造し、地域での暮らしを心から楽しんでいます。

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第1回目にご紹介する移住の先輩女子は、壱岐市の“海女おかみ”の大川香菜さん(32歳)。

【プロフィール】
大川香菜さん(壱岐市)
職業:海女おかみ
年齢:32歳
出身地:岩手県陸前高田市
移住歴:3年
前職:アパレル販売員

海女おかみとは、“海女”とゲストハウスの“女将”の2つの仕事を持つことから、ご自分で命名したオリジナルの職業です。それまでは東京の百貨店のアパレル店で販売員をしていた大川さんに、壱岐の島に移り住んだ理由や、4年目になる移住生活について聞いてみました。

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自然が豊かな壱岐島に移住し、“海のそばで暮らしたい”という思いを実現

岩手県で生まれ育ち、お父さまが漁師であったことから、大川さんにとって海は身近な存在だったといいます。就職をして東京で充実した生活を送りながらも、“いつかは海のそばで暮らしたい”という気持ちが、心の奥にあったのだそうです。
その “いつかは…”という思いが、“早く実現したい!”に変わったのは、2011年のこと。東日本大震災で被災した岩手県の家族を連れて、長崎県に一時避難をしたことがきっかけです。豊かな海を持つ長崎県に魅かれ、そのまま居住し、海の仕事で生計を立てることを考え始めました。
そこで、彼女が思いついたのは“海女”。子どもの頃から素潜りが大好きだったことがその理由です。その時、運よく壱岐市の地域おこし協力隊で海女の後継者の募集があると知り、即応募。採用されて、壱岐での島暮らしが始まりました。

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海女の仕事と宿泊業を兼業し、お客さまに獲れたての海の幸を提供

海女漁の漁期は5月から9月までで、1日に1.5時間~2時間ほど潜り、ウニやアワビやサザエなど旬の海の幸を収穫します。海女の修業が終了した今年からは、潜る仕事を続けながら、島で知り合って結婚した釣り師のご主人とともに起業。もう一つの生活の基盤となるゲストハウスをオープンしました。獲れたての海の幸をお客さまに直接提供し、喜んでもらいたい、そして壱岐で受け継がれてきた海女の文化を肌で感じていただきたい。そんな思いで開業した宿の運営は順調で、島の魅力や大川さんご夫婦の気さくな人柄にひかれ、リピーターのお客さまを迎えるほどになりました。

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ビジョンを持って移住をすることが大事

都会暮らしの経験のある大川さんが、島に来て意外に思ったことは、婚期が早まったことです。人口の少ない島では、結婚は当分無理だと覚悟して移住したものの、海が大好き!という自分と同じ価値観を持つパートナーとの良縁に恵まれました。現在、出産を控えていますが、ご主人のご両親やお婆さまとともに暮らし、地域の人のつながりが密接な島では、子育てに何も不安がないといいます。
これからの夢は、島に来た観光客や島民が、海を見ながらくつろげるカフェを作ること。海女と女将、そしてこれからはお母さんとして、島での生活はますます充実していきそうです。そんな大川さんに、移住生活がうまくいくコツを伺うと、「ビジョンを持つことが大事」と教えてくれました。目的をはっきり持ち集中して取り組むことで、地域に早く溶け込み、自分らしい暮らしや仕事がスムーズに実現していくようです。

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