移住の先輩女子③ 器好きの趣味に導かれてやきものの町・波佐見町に移住。地場産業の未来を担う先輩女性をご紹介

第3回目にご紹介する移住の先輩女子は、波佐見町の福田奈都美さん(33歳)。やきものの町として知られる同町に、地域の活性化の仕事を担う「地域おこし協力隊」として移住し、地場産業の振興に関わる仕事をしています。やきものを使ったグッズ制作などの新規事業を担当する一方、同町で結婚して家庭を築き、ますます地域に密着した暮らしを送る福田さんに、移住後の生活について聞いてみました。

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【プロフィール】
福田奈都美さん(波佐見町)
職業:地域おこし協力隊
年齢:33歳
出身地:福岡県
移住歴:2年
前職:旅行雑誌編集者

 

地域起こし協力隊制度を利用し、趣味の「器」に関わることができる波佐見町へ移住

福岡市で旅行雑誌の編集の仕事をしていた福田さんは、30歳を迎えたことをきっかけに、自分の仕事や生き方について考え直す時期がありました。その時、30代は環境を変え、違う地域に住んでみたい!という気持ちになったものの、その思いは漠然としていて、次の一歩を踏み出せないでいました。
そんな時、地域の活性化のために地域外の人材を受け入れる制度「地域おこし協力隊」を知り、これを活用した移住を計画。もともと器が好きで趣味で集めていたことから、やきものの町への移住を希望したところ、日常用食器の生産で1割以上のシェアを持つ波佐見町で「地域おこし協力隊」募集のチャンスを見つけ、念願の移住を果たしました。

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地域に溶け込み、町の活性化を図る仕事で活躍

町役場に籍を置き、地域産業の活性化の任務を担う福田さん。任命された当初は、窯元を訪ね歩き、陶器づくりのプロセスを学ぶと同時に、地域の人が何を望んでいるのかをじっくり聞くことから仕事をスタートさせました。
そうやって実現した仕事の一つが、地元の神社のグッズづくりです。陶器で作ったおみくじ、お守り、そして絵馬を制作し、長い歴史を持つ地場産業と、地域から崇敬される神社とのコラボレーションを成功させました。また、やきもの作りに情熱を傾ける波佐見町の人材を紹介するポスターを制作するなど、編集者としての経験を活かした仕事にも取り組んでいます。

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移住希望の工芸家に工場を貸し出し、波佐見町の活性化をはかる

福田さんにとっての波佐見町の魅力は、「ものづくりをしていること」。やきものを作るプロセスや職人さんの仕事ぶりを理解し、その奥深い世界を知るには、生産の現場にいるのが一番だからです。
しかしその一方で、高齢化や後継者不足のために廃業する工場も増えているのが、地域の悩みでした。そこで、福田さんは、空き家になった工場を工芸作家のアトリエなど、ものづくりの場として貸し出しをする「波佐見空き工房バンク」を設立。ものづくりの気風のある波佐見町への移住者を増やすお手伝いをしています。

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新しい仕事とパートナーに出合った移住は、人生のターニングポイント

波佐見町は職人の町であることから、昔から修行に訪れる人が多く、地域外から来た人に温かく接する伝統があります。福田さんも、仕事のつながりで出会った人から家庭の食事に招かれたり、お裾分けの食材や料理をもらったりと、一人暮らしながら寂しい思いをせずに暮らし始めたのだそうです。そんななか、この町でパートナーとなる男性に巡り合い結婚。移住後の “3年間で人生が変わった!”と実感しています。
プライベートの時間について聞いてみると、周辺の温泉めぐりなどレジャーを楽しんだり、高速バスで90分の距離にある博多までショッピングに出かけたりと、アクティブな休日を過ごしているそうです。

 

移住がうまくいくコツは「相性のよい町を探すこと」

移住後に関わってきた仕事を、「これからも継続させ育てていくことが目標」という福田さん。移住後の生活がうまくいくコツを聞いてみると「相性のよい町を探すことが大事」と教えてくれました。そのための第一歩として、イベントやモニターツアーを活用して地域の人に直接触れる機会を作ってみては、とアドバイスを送ってくださいました。

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